Googleフォームは、アンケート、申し込み、テストなど、様々な目的で情報を収集するための強力なツールです。その設定をマスターすることで、データの収集効率を劇的に向上させ、より正確な情報を手に入れることができます。この記事では、Googleフォームの基本的な設定から、高度なカスタマイズ、そしてデータ収集のベストプラクティスまで、ステップバイステップで徹底的に解説していきます。まるでティム・フェリスが自身の実験で最速の成果を出す秘訣を教えてくれるかのように、Googleフォームを最大限に活用するための「ハック」を提供します。
フォーム作成の基本と初期設定
Googleフォームの作成は非常に直感的ですが、最初の設定を適切に行うことで、その後の運用が格段にスムーズになります。
新規フォームの作成とタイトルの設定
Googleフォームは、Googleアカウントがあれば誰でも無料で利用できます。
- Googleドライブから作成: Googleドライブにアクセスし、「新規」>「その他」>「Googleフォーム」を選択します。
- フォーム名と説明: フォームを開いたら、まず左上の「無題のフォーム」をクリックして、フォームのタイトルを変更します。これはフォームのファイル名になります。その下にある「フォームのタイトル」と「フォームの説明」は、回答者がフォームを開いたときに最初に見る部分です。明確で分かりやすいタイトルと説明を心がけましょう。例えば、「2024年顧客満足度アンケート」や「新製品ベータテスター登録フォーム」のように、目的が瞬時に理解できるものが理想です。
質問形式の選択と追加
Googleフォームには多種多様な質問形式が用意されており、目的に応じて最適なものを選択することが重要です。
- 記述式: 短いテキスト回答。氏名やメールアドレスなど。
- 段落: 長いテキスト回答。自由記述の意見や感想など。
- ラジオボタン: 複数の選択肢から1つだけ選ぶ。性別や年齢層など。
- チェックボックス: 複数の選択肢から複数選ぶ。興味のある分野や利用経験のあるサービスなど。
- プルダウン: 選択肢が多い場合にコンパクトに表示。都道府県や職種など。
- ファイルのアップロード: 回答者がファイル(写真、書類など)をフォーム経由でアップロードできる。ポートフォリオの提出や本人確認書類の提出など。
- 線形スケール: 5段階評価や10段階評価など。満足度や重要度など。
- 均等目盛グリッド: 複数の項目に対して同じ評価尺度で回答させる。複数サービスの使いやすさ評価など。
- チェックボックスグリッド: 複数の項目に対して複数の選択肢から選ばせる。
- 日付: 特定の日付を選択させる。イベントの参加希望日や生年月日など。
- 時刻: 特定の時刻を選択させる。予約時間など。
質問を追加するには、右側のフローティングツールバーにある「+」(質問を追加)アイコンをクリックします。
必須項目の設定
回答が必須である質問には、必ず「必須」をオンにしましょう。これにより、回答者が質問を飛ばして送信してしまうことを防ぎ、必要な情報を確実に収集できます。データ欠損を防ぐための第一歩です。
デザインとカスタマイズの設定
Googleフォームは機能性だけでなく、視覚的な魅力も重要です。回答者のエンゲージメントを高めるために、フォームのデザインを適切にカスタマイズしましょう。
テーマのカスタマイズ
フォーム上部のパレットアイコン(テーマをカスタマイズ)をクリックすると、フォームの見た目を変更できます。
- ヘッダー画像: フォームの最上部に表示される画像です。ブランドイメージに合わせた画像を設定することで、プロフェッショナルな印象を与えられます。Googleが提供する豊富なギャラリーから選ぶこともできますし、自分で作成した画像をアップロードすることも可能です。例えば、イベントの告知フォームであれば、そのイベントのロゴやイメージ写真を入れると良いでしょう。
- テーマの色: フォーム全体の背景色やアクセントカラーを変更できます。ヘッダー画像の色合いに合わせて自動で提案される色もありますが、自分で好きな色を選ぶことも可能です。
- 背景色: フォームの背景色を調整します。
- フォントスタイル: 質問や選択肢のフォントを変更できます。ただし、選択肢は限られているため、可読性を重視した選択が重要です。
セクションの追加とページの分割
長大なフォームは、回答者の離脱率を高める可能性があります。セクションを追加してフォームを分割することで、視覚的に整理され、回答者にとって負担が少なくなります。
- セクションの追加: 右側のツールバーの「セクションを追加」アイコンをクリックします。例えば、「個人情報」「アンケート本編」「フィードバック」のように、テーマごとにセクションを分けることで、回答者は段階的に質問に進めるため、心理的な負担が軽減されます。
- ページ分割: 各セクションは独立したページとして表示されるため、フォームが長くなってもスクロールの手間が省け、回答者は集中して回答できます。
回答に基づいたセクション移動(ロジック分岐)
これはGoogleフォームの強力な機能の一つで、回答者の回答内容に応じて次に表示するセクションを分岐させる設定です。
- 設定方法: 質問項目の右下にある縦三点リーダーをクリックし、「回答に基づいてセクションに移動」を選択します。例えば、「性別」の質問で「男性」を選択したら男性向けの質問セクションへ、「女性」を選択したら女性向けの質問セクションへ移動させるといったことが可能です。
- 活用例:
- イベント参加可否: 「参加しますか?」という質問で「はい」を選んだら詳細情報入力セクションへ、「いいえ」を選んだら終了メッセージセクションへ。
- 製品利用経験: 「この製品を使ったことがありますか?」で「はい」なら経験者向けアンケートへ、「いいえ」なら未経験者向けアンケートへ。
- 顧客セグメンテーション: 企業規模や業界別に質問を分岐させ、よりパーソナライズされたアンケートを作成する。
この機能を使うことで、無関係な質問をスキップできるため、回答者の負担を減らし、回答の質を高めることができます。
高度な設定とオプション
Googleフォームの「設定」タブには、フォームの動作や回答の収集方法を細かく制御するための重要なオプションが多数用意されています。 Facebook ピクセル 設定
全般設定
「設定」タブをクリックすると、以下の項目が表示されます。
- メールアドレスを収集する: 回答者のメールアドレスを自動的に収集するかどうかを設定します。登録フォームなどで必須の場合に利用します。
- デフォルトでメールアドレスを収集する: オンにすると、回答者はログインしているGoogleアカウントのメールアドレスが自動的に記録されます。
- 回答のコピーを送信: 回答者が自身の回答のコピーを受け取れるように設定します。確認メールとして機能し、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。
- 回答の編集を許可する: 回答者がフォーム送信後に自身の回答を編集できるようにするかどうかを設定します。イベント登録情報などに変更が生じる可能性がある場合に便利です。ただし、データの信頼性に影響を与える可能性もあるため、慎重に判断が必要です。
- 回答を1回に制限する: 回答者が1回しかフォームを送信できないように制限します。この設定を有効にするには、回答者がGoogleアカウントにログインする必要があります。アンケートの公平性を保ちたい場合や、重複登録を防ぎたい場合に非常に有効です。例えば、限定イベントの申し込みや、公平な投票を実施する際に利用されます。
プレゼンテーション設定
フォームの表示方法や、回答完了後の動作に関する設定です。
- 進行状況バーを表示: フォームが複数のセクションに分かれている場合に、回答者が現在どのくらい回答を進めているかを示す進行状況バーを表示します。回答者のモチベーション維持に役立ちます。
- 質問の順序をシャッフル: 質問の表示順序をランダムにシャッフルします。テストなどで、回答者が互いに答えを教え合うことを防ぐのに役立ちます。アンケートにおいても、質問順序による回答の偏りを軽減する効果が期待できます。
- 確認メッセージ: 回答者がフォームを送信した後に表示されるメッセージをカスタマイズできます。「ご回答ありがとうございました!」といった基本的なメッセージだけでなく、「後ほど担当者よりご連絡いたします」など、具体的な次ステップを伝えることで、回答者に安心感を与えます。ここにウェブサイトのURLを記載することも可能です。
- 別の回答を送信するためのリンクを表示: 確認メッセージの下に、再びフォームを送信するためのリンクを表示するかどうかを設定します。複数回の送信を想定している場合に便利です。
テスト設定(Googleフォームをテストとして使用する場合)
Googleフォームを小テストやクイズとして利用する場合に特化した設定です。
- テストにする: このオプションをオンにすると、フォームがテスト形式に変わり、以下の設定が可能になります。
- 解答の公開:
- 送信直後: 回答者が送信直後に正解・不正解、点数を確認できるようにします。
- 手動で確認後: 採点者が個別に採点し、後で回答者に結果を通知する形式です。
- 回答者が表示できる項目:
- 見逃した質問: 正しく回答できなかった質問を表示。
- 正解: 各質問の正解を表示。
- 点数: 回答者が獲得した合計点数と各質問の点数を表示。
- 解答の公開:
- 質問ごとの点数配分: 各質問に点数を割り当て、正解を設定できます。これにより、自動採点が可能になります。
これらの高度な設定を使いこなすことで、フォームの使いやすさ、データの信頼性、そして管理の効率性を飛躍的に向上させることができます。
回答の収集と分析
Googleフォームで回答を収集するだけでなく、そのデータを効果的に分析し、活用することが最終目標です。
回答の確認とスプレッドシートへの連携
回答はGoogleフォームの「回答」タブでリアルタイムに確認できます。
- 概要: グラフや円グラフで回答の概要が自動的に表示されます。これにより、全体的な傾向を素早く把握できます。
- 個別: 各回答者の回答を個別に確認できます。
- スプレッドシートにリンク: 回答をGoogleスプレッドシートに自動的に記録するように設定できます。これはGoogleフォームの最も強力な機能の一つです。
- 「回答」タブで緑色のスプレッドシートアイコンをクリック。
- 「新しいスプレッドシートを作成」または「既存のスプレッドシートを選択」を選びます。
- 一度リンクすると、以降のすべての回答が自動的にそのスプレッドシートに追加されます。
スプレッドシートにデータが集約されることで、フィルタリング、ソート、集計、グラフ作成など、より高度なデータ分析が可能になります。例えば、特定期間の回答のみを抽出したり、特定の回答者のデータだけを追跡したりする際に非常に便利です。
データのフィルタリングとソート
スプレッドシートに連携されたデータは、ExcelやGoogleスプレッドシートの機能をフル活用して分析できます。
- フィルタリング: 特定の条件(例:回答者の性別が「女性」、満足度が「5」など)に合致するデータのみを表示し、不要なデータを非表示にすることができます。
- ソート: 回答日時順、氏名のアルファベット順、点数順など、任意の列でデータを並べ替えることができます。
グラフとレポートの作成
スプレッドシートのグラフ機能を使えば、収集したデータを視覚的に分かりやすい形で表現できます。
- 棒グラフ: 選択肢ごとの回答数比較。
- 円グラフ: 全体に対する各選択肢の割合。
- 折れ線グラフ: 時系列での変化の追跡(例:日ごとの回答数)。
データ分析ツール(Google Looker Studioなど)と連携することで、さらに高度なレポートやダッシュボードを作成し、リアルタイムでのデータ可視化も可能です。
データ分析のヒント
- 定期的なレビュー: 定期的に回答データをレビューし、傾向や異常値がないか確認しましょう。
- クロス集計: 複数の質問項目を組み合わせて分析することで、新たな洞察が得られることがあります。例えば、「男性」で「新製品に満足」と回答した人の割合を調べるなど。
- テキスト分析: 段落形式の自由記述回答は、キーワード抽出や感情分析ツールを使って傾向を把握すると良いでしょう。
セキュリティとプライバシー設定
Googleフォームは一般的に安全なツールですが、機密性の高い情報を扱う場合は、セキュリティとプライバシーに関する設定を理解し、適切に適用することが不可欠です。
データの保存場所とアクセス権
- Googleドライブに保存: Googleフォームの回答は、作成者のGoogleドライブに保存されます。スプレッドシートに連携した場合も同様です。Googleドライブのセキュリティは非常に堅牢ですが、個人のGoogleアカウントのセキュリティ対策(二段階認証など)も怠らないようにしましょう。
- アクセス権の設定: フォームの共有設定で「限定公開」に設定している場合、指定したユーザーのみがフォームにアクセスできます。一方、「リンクを知っている全員」に設定すると、リンクを知っていれば誰でもアクセス可能です。機密性の高い情報を収集する場合は、必ず「限定公開」にし、必要なユーザーにのみアクセス権を付与するようにしましょう。
- スプレッドシートの共有設定: フォームに連携したスプレッドシートも、Googleドライブの共有設定でアクセス権を管理できます。閲覧のみ許可する、編集も許可するなど、目的に応じて適切に設定してください。
個人情報の取り扱いと同意
特に個人情報(氏名、連絡先、生年月日など)を収集する場合は、法規制(日本の個人情報保護法、EUのGDPRなど)を遵守することが求められます。 Facebook コンバージョン 計測
- 利用目的の明示: フォームの冒頭の説明文で、収集する個人情報の種類、その利用目的、第三者への提供の有無などを明確に記載しましょう。
- 同意の取得: 記述式質問などで「上記利用規約に同意しますか?」といったチェックボックスを設置し、回答者からの明確な同意を得るようにしましょう。
- プライバシーポリシーへのリンク: 自社のプライバシーポリシーがある場合は、フォーム内にそのポリシーへのリンクを設置し、回答者が詳細を確認できるようにしましょう。
- 最小限のデータ収集: 必要な情報のみを収集し、過剰な個人情報の収集は避けるべきです。本当にその情報が必要かを常に問い直しましょう。
不正回答対策
- 回答を1回に制限する: 前述の通り、Googleアカウントでのログインを必須とすることで、重複回答を効果的に防ぐことができます。
- reCAPTCHAの導入: GoogleフォームにはreCAPTCHA(私はロボットではありません)機能が組み込まれており、悪意のあるボットによる大量送信を防ぐことができます。これは「設定」>「プレゼンテーション」で表示されることがあります。
- アクセスパスワードの検討(限定的な方法): Googleフォーム単体ではパスワード設定機能はありませんが、例えば、フォームへのリンクをパスワードで保護されたウェブページに埋め込むなどの工夫で、アクセスを制限することは可能です。
トラブルシューティングとよくある問題
Googleフォームは非常に安定していますが、時として予期せぬ問題に直面することもあります。一般的な問題とその解決策を知っておくことで、スムーズな運用を維持できます。
フォームが送信できない
- 必須項目: 必須項目がすべて入力されているか確認しましょう。入力漏れがある場合、送信ボタンが押せない、またはエラーメッセージが表示されます。
- インターネット接続: 回答者側のインターネット接続が不安定な場合、送信が失敗することがあります。接続状況を確認してもらいましょう。
- ファイルのアップロードサイズ: ファイルアップロード形式の質問がある場合、ファイルサイズが大きすぎる、または対応していないファイル形式である可能性があります。Googleドライブのストレージ制限も確認しましょう。
- フォームの公開設定: フォームが適切に公開されているか、または特定のユーザーにしかアクセスが許可されていないか確認しましょう。
回答がスプレッドシートに反映されない
- 連携が解除されている: 何らかの理由でフォームとスプレッドシートの連携が解除されている可能性があります。「回答」タブで再度スプレッドシートへの連携を設定し直してください。
- 別のスプレッドシートに連携されている: 意図せず別のスプレッドシートに連携されていることもあります。確認しましょう。
- Googleドライブの容量: スプレッドシートを保存しているGoogleドライブの容量が上限に達している場合、新しいデータが書き込めないことがあります。不要なファイルを削除するか、容量をアップグレードしましょう。
- キャッシュの問題: ブラウザのキャッシュが原因で一時的に問題が発生している可能性もあります。ブラウザのキャッシュをクリアするか、別のブラウザで試してみましょう。
通知メールが届かない
- 通知設定の確認: フォームの「回答」タブで、新しい回答があった際にメール通知を受け取る設定がオンになっているか確認しましょう。通知設定は、スプレッドシート側でも可能です(「ツール」>「通知ルール」)。
- 迷惑メールフォルダ: 通知メールが迷惑メールフォルダに振り分けられている可能性があります。確認し、迷惑メールではないと設定しましょう。
- メールアドレスの確認: 通知を受け取るメールアドレスが正しいか確認しましょう。
- 通知の制限: Googleアカウントやメールプロバイダによっては、短時間に大量の通知が届くと一時的に制限されることがあります。
フォームのレイアウトが崩れる・表示がおかしい
- ブラウザの互換性: 特定のブラウザでのみ問題が発生する場合、そのブラウザのバージョンが古いか、互換性がない可能性があります。最新版にアップデートするか、別のブラウザで試しましょう。
- キャッシュやCookie: ブラウザのキャッシュやCookieが原因で表示がおかしくなることがあります。これらをクリアして再試行してみましょう。
- JavaScriptの無効化: ブラウザでJavaScriptが無効になっている場合、フォームが正しく表示されないことがあります。有効になっていることを確認しましょう。
- 埋め込みコードの確認: ウェブサイトにフォームを埋め込んでいる場合、埋め込みコードが正しくコピーされているか、HTMLやCSSが干渉していないか確認しましょう。
これらのトラブルシューティングのヒントは、ほとんどの問題を解決するのに役立つはずです。
Googleフォーム活用事例と応用テクニック
Googleフォームは、その汎用性の高さから様々なシーンで活用されています。ここでは、具体的な活用事例と、さらに効率を高める応用テクニックを紹介します。
イベント申し込み・参加者管理
- 基本情報収集: 氏名、メールアドレス、電話番号、所属などの基本情報を収集します。
- 選択肢の追加: 参加希望のセッション、飲食の有無(アレルギー情報)、資料送付希望など。
- 回答上限設定: 定員がある場合、フォームの「回答」タブから「回答を受け付けていません」と設定し、手動で締め切ることができます。または、Google Apps Script(GAS)を使って、スプレッドシートの回答数に基づいて自動的にフォームを閉じることも可能です。
- 確認メールの自動送信: フォーム送信後に自動返信メールを送りたい場合、Googleフォーム単体ではできませんが、ZapierやIFTTTなどの外部サービス、またはGASを活用することで実現できます。例えば、GASを使ってスプレッドシートに新しい回答が追加されたら、その回答者のメールアドレス宛に確認メールを送信するスクリプトを組むことが可能です。
アンケート調査・フィードバック収集
- 顧客満足度調査: 製品やサービスに関する満足度を5段階評価や自由記述で収集します。
- 従業員エンゲージメント調査: 匿名回答を許可し、従業員の意見や提案を収集します。
- 市場調査: 特定の製品やサービスに対するニーズ、意見、改善点などを広く募集します。
- ロジック分岐の活用: 前述の通り、「回答に基づいてセクションに移動」機能を使って、回答者の属性や回答内容に応じて適切な質問に誘導することで、より深い洞察を得られます。
- データ分析の活用: 回答をスプレッドシートに連携し、フィルタリング、ソート、グラフ化などを行い、傾向を分析します。
小テスト・クイズの作成
- 自動採点: 「テストにする」設定をオンにし、正解と点数を設定することで、自動採点が可能になります。
- フィードバック: 各質問に対して、正解/不正解時のフィードバックメッセージを設定できます。学習効果の向上に役立ちます。
- 質問のシャッフル: 前述の通り、質問の順序をシャッフルすることで、公平なテスト環境を提供できます。
- 解答の公開設定: テスト後にすぐに結果を見せるか、後で手動で採点してから見せるかを選択できます。
応用テクニック:Google Apps Script (GAS) との連携
Google Apps Script (GAS) は、Googleのサービスを自動化・連携させるための強力なスクリプト言語です。GASとGoogleフォームを連携させることで、フォームの機能を大幅に拡張できます。
- 自動メール通知: フォーム送信時に特定のメールアドレスに通知を送る、または回答者に確認メールを自動送信する。
- 回答数の上限設定: スプレッドシートの回答数が特定の上限に達したら、自動的にフォームを閉じる。
- 回答内容の自動処理: 回答内容に基づいて、Googleカレンダーにイベントを追加したり、特定のGoogleドキュメントを生成したりする。
- 重複登録のチェック: スプレッドシートの既存データと照合し、重複登録があった場合にアラートを出す、または登録を拒否する。
これらの応用テクニックは、Googleフォームを単なるデータ収集ツールから、より高度な業務自動化ツールへと変貌させます。
まとめ:Googleフォーム設定をマスターし、データ収集を最適化する
Googleフォームは、そのシンプルながらも強力な機能により、個人からビジネスまで、あらゆるシーンでデータ収集の効率を向上させるツールです。この記事で解説した設定を適切に活用することで、フォームの作成から回答の収集、そしてデータの分析に至るまでの一連のプロセスを最適化できます。
重要なポイントの再確認:
- 初期設定の重要性: タイトル、説明、必須項目の設定は、フォームの信頼性と回答の質を左右します。
- デザインとユーザーエクスペリエンス: テーマのカスタマイズやセクション分割、ロジック分岐は、回答者の負担を軽減し、回答率を高めます。
- 高度な設定の活用: 回答制限、メールアドレス収集、確認メッセージのカスタマイズは、フォームの目的達成に不可欠です。
- データ分析への連携: スプレッドシートへの自動連携は、収集したデータを最大限に活用するための鍵です。
- セキュリティとプライバシー: 特に個人情報を扱う際は、データの保護と法規制の遵守を最優先に考えましょう。
- GASとの連携: Google Apps Scriptは、Googleフォームの可能性を無限に広げる強力なツールです。
Googleフォームの設定をマスターすることは、単にツールを使いこなすという以上の意味を持ちます。それは、効率的なデータ収集と分析を通じて、より良い意思決定を可能にし、プロジェクトやビジネスの成功に貢献することに他なりません。ぜひこの記事で学んだ知識を実践し、Googleフォームをあなたの強力な「データ収集マシン」として活用してください。
よくある質問
Googleフォームの設定はどこでできますか?
Googleフォームの設定は、フォームの編集画面上部にある歯車アイコン(設定)をクリックするとアクセスできます。
GoogleフォームのURLを短縮する方法はありますか?
はい、フォームの共有画面で「リンク」タブを選択し、「URLを短縮」のチェックボックスをオンにすることで、短縮URLを生成できます。 Fb cpc
Googleフォームで回答を1回に制限するにはどうすればいいですか?
設定タブの「回答」セクションにある「回答を1回に制限する」をオンにします。この機能を使用するには、回答者がGoogleアカウントにログインする必要があります。
Googleフォームで写真やファイルをアップロードしてもらうことはできますか?
はい、「ファイルのアップロード」という質問形式を選択することで、回答者にGoogleドライブ経由でファイルや写真をアップロードしてもらうことができます。
Googleフォームで回答者へ自動返信メールを送ることはできますか?
Googleフォーム単体では自動返信メールの機能はありません。しかし、Google Apps Script (GAS) やZapier、IFTTTなどの外部サービスと連携することで実現可能です。
Googleフォームの回答はどこに保存されますか?
回答はGoogleフォームの「回答」タブで確認できるほか、Googleスプレッドシートに自動的に連携・保存することができます。
Googleフォームで匿名アンケートは作成できますか?
はい、設定タブの「回答」セクションで「メールアドレスを収集する」のチェックを外すことで、匿名での回答が可能です。ただし、回答を1回に制限する設定をオンにするとGoogleアカウントへのログインが必要になるため、実質的に匿名ではなくなります。
Googleフォームの質問の順番をランダムにできますか?
はい、設定タブの「プレゼンテーション」セクションにある「質問の順序をシャッフル」をオンにすると、質問の表示順序がランダムになります。
Googleフォームでテストやクイズを作成できますか?
はい、設定タブの「テスト」セクションで「テストにする」をオンにすることで、正解や点数を設定し、自動採点機能付きのテストやクイズを作成できます。
Googleフォームの回答締め切りを設定できますか?
Googleフォームには直接的な回答締め切り設定機能はありません。しかし、「回答を受け付けていません」を手動でオンにするか、Google Apps Script (GAS) を利用して特定の日時や回答数に達したら自動的にフォームを閉じるように設定することは可能です。
Googleフォームで回答のコピーを回答者に送信できますか?
はい、設定タブの「回答」セクションにある「回答のコピーを送信」をオンにし、「回答者がリクエストした場合」または「常に表示」を選択することで、回答者が自身の回答のコピーを受け取れるように設定できます。
Googleフォームをウェブサイトに埋め込む方法は?
フォームの送信ボタンをクリックし、「埋め込み」アイコンを選択すると、HTMLの埋め込みコードが生成されます。このコードをウェブサイトのHTMLに貼り付けることで、フォームを埋め込むことができます。 Google form spreadsheet 連携
Googleフォームのテーマや色を変更できますか?
はい、フォーム編集画面上部のパレットアイコン(テーマをカスタマイズ)をクリックすることで、ヘッダー画像、テーマの色、背景色、フォントスタイルなどを変更できます。
Googleフォームで回答に基づいて質問を分岐させることはできますか?
はい、質問項目の右下にある縦三点リーダーをクリックし、「回答に基づいてセクションに移動」を選択することで、回答内容に応じて次に表示するセクションを分岐させることができます。
Googleフォームの回答データはCSV形式でダウンロードできますか?
はい、Googleフォームの「回答」タブからスプレッドシートに連携し、そのスプレッドシートをCSV形式でダウンロードすることができます。また、「回答」タブの個別回答表示から、右上の縦三点リーダーをクリックし「すべての回答をCSVでダウンロード」を選択することも可能です。
Googleフォームの作成には料金がかかりますか?
いいえ、GoogleフォームはGoogleアカウントがあれば誰でも無料で利用できます。
Googleフォームの回答上限はありますか?
Googleフォーム自体に明確な回答数の上限はありませんが、Googleドライブのストレージ容量に依存します。スプレッドシートに連携する場合も、スプレッドシートの行数上限(現在は1000万セル)に達すると、それ以上のデータ追加ができなくなります。
Googleフォームでアンケートを作成する際の注意点は?
回答者の負担を減らすため、質問数は必要最小限に抑え、質問文は明確にしましょう。また、個人情報を収集する場合は、利用目的を明示し、プライバシー保護に配慮することが重要です。
Googleフォームにパスワードを設定することはできますか?
Googleフォーム自体に直接的なパスワード設定機能はありません。ただし、パスワード保護されたウェブページにフォームを埋め込むなどの間接的な方法でアクセスを制限することは可能です。
Googleフォームを他の人と共同で編集することはできますか?
はい、フォームの編集画面右上の縦三点リーダーをクリックし、「共同編集者を追加」を選択することで、他のGoogleアカウントユーザーを共同編集者として招待できます。
Ec 成長
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